「フルリモートだからいつでも動けるでしょ」
そう思われることが多いが、実態は違う。外資IT企業のフルリモートは、確かに通勤ゼロで自由度が高い。でも海外拠点との連携でミーティングが朝早くあったり、夕方以降にも夕方以降に外国のカウンターパートとのコールが入ることがある。
それでも娘の幼稚園送迎を毎朝続けられているのには、仕組みがある。
なぜ送迎にこだわるのか
外資IT転職・福岡移住・フルリモートという環境を選んだ理由の一つが、「子育てに時間を使いたい」だった。
在宅勤務で物理的に家にいるのに、育児に参加できていなければ意味がない。娘と一緒にいる「量」より「質」が大事という言い方もあるが、まず「量」がなければ質も生まれないと思っている。
毎朝の送迎は、娘との10〜15分の時間だ。その短い時間で話したことが意外と記憶に残る。幼稚園で何があったか、今日の気分がどうか。通勤していたできなかったこの時間が、今は当たり前になっている。
朝のルーティンと時間設計
フルリモートでも、時間の設計は必要だ。「在宅だからいつでも動ける」ではなく、「送迎の時間は動かさない」と決める。
我が家の平日朝のタイムライン:
| 時間 | 行動 |
|---|---|
| 6:00 | 起床・シャワー |
| 6:30 | 朝食準備(私担当) |
| 7:00 | 家族で朝食 |
| 7:45 | 幼稚園の準備(娘のサポート) |
| 8:10 | 幼稚園へ出発 |
| 8:30 | 送迎完了・帰宅 |
| 8:45 | 仕事開始 |
送迎は30〜40分のブロックとして固定し、その時間にミーティングを入れない。カレンダーに「送迎ブロック」として毎日登録している。
外資ITの朝ミーティングをどう対処するか
問題は海外との時差。アメリカ東海岸との差は14時間(夏時間で13時間)で、相手の夕方=日本の早朝になる。
対処法は3つ:
- 送迎後に始まるようにリスケをお願いする: ほとんどの場合、9時以降にずらしてもらえる。外資では「家庭の予定がある」という理由は普通に通る。
- 録画を参照する: どうしても参加できないミーティングは、後で録画を見る。欠席しても「後で内容確認して対応します」と伝えれば大抵問題ない。
- 前日に念入りにカレンダー確認: 翌朝の予定を前日夜に確認し、早朝コールがある場合は妻と担当を調整する。
妻との役割分担のリアル
全部自分が担当しているわけではない。妻とのルールを決めている。
- 私が担当: 朝の送迎(月〜金)、夕食後の風呂・歯磨き
- 妻が担当: お迎え(基本)、夕食準備
- どちらでも: 急な体調不良の対応は、その日のスケジュールが軽い方が動く
「お迎えは必ず私が行く」「夕食は必ず妻が作る」という固定化より、「その日の状況でフレキシブルに対応する」ルールの方が長続きしている。どちらかが一方的に担わない仕組みを作ることが大事だ。
突発対応のルール
子どもが急に熱を出したとき、幼稚園から呼び出しがあったとき。これが一番難しい。
我が家のルール:
– 午前中の呼び出し: 私が対応(午後のミーティングまで余裕があることが多い)
– 午後の呼び出し: 妻が対応(私はミーティングが集中しやすい)
– どちらも無理なとき: 正直に会社に伝えて30分ずらしてもらう
外資IT企業では、「子どもが病気で離席します」と伝えることへの抵抗はほぼない。むしろ伝えない方が不誠実に映ることもある。
フルリモートだからこそできること
通勤していたら、この送迎は無理だった。片道60〜90分かかる通勤では、8時10分に家を出て8時45分に仕事を始めるというルーティンは成立しない。
フルリモートの最大のメリットは「移動時間がゼロ」だ。その分を育児に使えることが、転職後の一番の変化だった。
幼稚園の送迎の時間は短い。数年後には一人で登園するようになる。今できることをやっておこうと思っている。
まとめ
フルリモートだからといって自動的に育児参加できるわけではない。「送迎の時間は動かさない」という設計と、妻との役割分担ルール、突発対応のルールのセットではじめて機能する。
仕組みを作ることが、育児と仕事の両立の正体だと思っている。
ふくパパ|外資ITフルリモートパパ。福岡移住・3歳娘との日常を書いています。
