転職活動を始めたとき、一番のネックは英語だった。
TOEIC430点。外資系企業のJD(職務記述書)には「ビジネスレベルの英語力」と書いてある。「無理だ」と思った。
でも実際に転職できた。
英語の面接は確かにあった。準備も緊張もした。でも「英語力」より大事なことがあると気づいた。その経験をまるごと書く。
英語面接で本当に問われていること
結論をいうと、外資IT企業の英語面接で問われているのは「英語力」ではない。
「英語でコミュニケーションを取る意志と素地があるか」を見ている。
ネイティブのように流暢に話せる日本人はほとんどいない。面接官もそれはわかっている。見ているのは次の3点だ。
- 質問の意図を理解できるか
- 自分の考えを伝えようとしているか
- わからないときに確認を求められるか
完璧な発音や文法の正確さは、正直それほど重要ではない。詰まっても大丈夫。間違えても大丈夫。「伝えようとする姿勢」が見えればいい。
よく出る英語面接の質問10選
英語面接では決まって出る質問がある。これを事前に準備するだけで自信が変わる。
自己紹介・キャリア系
- Tell me about yourself.(自己紹介してください)
- Why are you interested in this company / role?(なぜこの会社/ポジションを希望するのですか)
- What are your strengths and weaknesses?(強みと弱みは)
- Describe your experience in [XX technology]. (XX技術での経験を教えてください)
状況・行動系(STARフォーマット推奨)
- Tell me about a time when you faced a challenge and how you handled it. (困難に直面したときの話を聞かせてください)
- Can you give an example of a project you led?(あなたがリードしたプロジェクトの例を)
- How do you prioritize tasks when multiple deadlines are competing?(複数の締め切りが重なるとき、どう優先順位をつけますか)
コラボレーション系
- How do you communicate with cross-functional teams?(部門横断チームとのコミュニケーション方法は)
- Tell me about a time you disagreed with a colleague.(同僚と意見が合わなかった時の話を)
締め括り
- Do you have any questions for us?(こちらへ質問はありますか)
逆質問は必ずある。「No, I’m fine.」は厳禁。「What does success look like in this role in the first 90 days?」などを準備しておく。
STARフォーマットで具体性を出す
英語面接では「具体的なエピソード」を求められることが多い。そのときに役立つのがSTARフォーマット。
- S(Situation): 状況の説明
- T(Task): 自分の役割・課題
- A(Action): 具体的にとった行動
- R(Result): 結果や学び
「難しい状況に対処しました」ではなく「〇〇という状況で、私は□□をし、その結果△△が改善されました」と答えると評価が高い。
日本語でまず書き出し、それを英語に変換するプロセスが効率的だった。
面接前日・当日の準備ルーティン
前日
- 自己紹介を声に出して3回練習(3分以内)
- よく出る質問の回答を声に出して通し練習
- 会社HP・ニュースをチェックして逆質問を2〜3個準備
当日(面接30分前)
- 回答メモを見返す(直前の頭ならし)
- 日本語の頭から英語の頭に切り替えるため、英語コンテンツを少し聴く(Podcastなど)
面接中に使える「時間稼ぎ」フレーズ
詰まったとき、沈黙より一言入れると印象が変わる。
- “That’s a great question. Let me think for a moment.”(良い質問ですね、少し考えさせてください)
- “If I understand your question correctly, you’re asking about…”(質問の理解が正しければ…)
- “Could you rephrase that?”(言い換えていただけますか)
- “I’m not sure I have the exact word, but what I mean is…”(適切な言葉はわかりませんが、意味としては…)
これを使えるだけで、焦りがだいぶ軽減される。英語面接を経験した人はほぼ全員使っている。
転職後に振り返って思うこと
入社後、チームメンバーの英語力はバラバラだった。ネイティブもいれば、なまりが強い人も、私と同じくらいに見える人もいた。
「完璧な英語が必要」という思い込みは、転職前の自分が勝手に作っていたものだったと気づいた。
今でも英語は完璧ではない。でも毎日のミーティングで「伝えること」はできる。それで十分だった。
まとめ
外資IT転職の英語面接で問われているのは、英語の完璧さより「伝えようとする姿勢」。よく出る10の質問を準備し、STARフォーマットで答える練習をするだけで、突破できる可能性は大きく上がる。
英語が苦手でも、やれることをやれば十分通用する。
ふくパパ|外資IT企業フルリモートパパ。TOEIC430からスタートして転職・業務英語を乗り越えた記録を書いています。
